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VRにおすすめのPCスペックとVIVEとOculusの製品ごとの特徴や推奨スペックを紹介

VR用のPCには一定のスペックが必要
 
メタバースの人気などによってユーザが増え始めているVR。PCと専用のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を使用して本格的に楽しみたいという方も増えていますが、

一般家庭用のパソコンではまともに動かすことすらできません。

VRを快適にプレイするためにはある程度のスペックを持ったPCが必要になります。
PCのスペックが足りないと、プレイ中に止まってしまったりそもそもソフトを起動できない場合もあります。

楽しいはずのVRを台無しにしないために、この記事ではVRを快適に楽しむためにおすすめのPCスペックや「VR Ready」について解説します。
 

目次

VRを快適に楽しむための推奨動作環境と必要動作環境

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まずは、一般的に良く見られる、必要動作環境推奨動作環境について見てみましょう。

※下記は一例で、実際のスペックは使用するHMD(ヘッドマウントディスプレイ)やソフトによって変わります。

必要動作環境

OS
Windows7 64ビット 以上
CPU
Intel Core i5-4590もしくはAMD Ryzen5 1500X以上
グラフィックボード
NVIDIA GeForce GTX1060もしくはAMD Radeon RX590以上
メモリ
8GB以上

必要動作環境

は、文字通り絶対に必要なスペックでここが最低ラインです。
 

推奨動作環境

OS
Windows10
CPU
Intel Core i5-4590 / AMD Ryzen5 1500X 以上
グラフィックボード
NVIDIA Geforce RTX3060もしくはAMD Radeon RX6000シリーズ以上
メモリ
32GB以上

推奨動作環境

は、これだけのスペックがあれば通常はストレスなく使用できるだろうというスペックです。
 
両者にはかなりの開きがありますが、必要動作環境は「PCスペック以外の全ての条件が整っていればとりえず動作はします」という本当に最低限度の基準ですのでこれが満たされていれば取り敢えずプレイできるというものですらありません。

予算が許す範囲でできるだけ推奨動作環境に近づける(もしくはそれ以上) ことをおすすめします。
 
通常パソコンは、PC本体およびシステムの状態、使用環境、同時に起動しているソフトウェアなどさまざまな条件に影響されて本来の性能からはいくらかは割り引いた性能で動作しています。VRに限らず必要動作環境や推奨動作環境は、パソコンのスペック性能を理想的な状態で発揮できる前提のスペックですので実際に使用するPCのスペックには少し余裕がないと想定通りにプレイできない可能性が高くなります。

また、ユーザーがVRソフトをどのように使用するかや満足できる水準も個人によってかなりの幅があります。

どんどん進化するVRゲームやソフト、ヘッドセットによって要求されるスペックが上がってきますので、将来のことも考慮するとスペックに余裕がないと後々ストレスを感じることに繋がります。
 

パーツごとの役割と解説

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次に各PCパーツのスペックがVRの動作にそれぞれどのような役割と影響を持つのかを見ていきましょう。

1)OS(オペレーティングシステム)

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OSは、Windowsをおすすめします。
VRコンテンツやPCゲームの多くはWindows対応で、Macに対応しているものは多くありません。
VRゴーグルやソフトの多くはWindows10からの対応ですので、できる限りWindows10またはWindows11が望まれます。

2)グラフィックボード(GPU)

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VRは3D映像を駆使する技術です。映像処理はグラフィックボードの役割そのものですので、VRにとって最も重要なパーツは圧倒的にグラフィックボードということになります。

一般的なPCにはグラフィックボードは搭載されていません。VR用のPCとして最も一般的に利用されるのはゲーミングPCで、こちらは必ずグラフィックボードが搭載されています。

VR用として始めてグラフィックボード搭載のパソコンを購入される方はゲーミングPCとして販売されているパソコンから探すのが王道になると思います。ゲーミングPCであれば各社から多数のモデルが販売されていますのであらゆるタイプや性能のモデルから選択することが可能です。
ゲーミングPCとグラフィックボードの詳しい解説はこちらの記事を参考にしてください。
『ゲーミングPCとは?|特徴からCPUやグラフィックボードの役割まで解説』
グラフィックボードのさらに踏み込んだ機能の解説やどんなグラフィックボードの種類があるのか知りたい方はこちら。
『レイトレーシングとは?|基本からおすすめのグラフィックボード・ゲーミングPCまで』
VR用のパソコンを選ぶ際は、まずはグラフィックボードを何にするかを基本として検討を始めると良いでしょう。

そのために、グラフィックボードの基本的な知識を知っていると安心してスペックを決められると思います。

3)CPU

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CPUはパソコンで最も中心となるパーツで、「パソコンの頭脳」と表現されます。

VRは、基本的に映像処理が中心で、映像処理はグラフィックボードが担当していいますので、特に高性能なCPUは必要ありません。

ただし、VRでゲームをする場合は、ゲームソフトが高性能のCPUを必要とする場合が多いので、そこは注意が必要です。 ゲーミングPCであればCPUも良いものを搭載しているケースが多いのでピッタリなものを選択できるでしょう。
CPUの詳しい解説はこちらを参考にしてください。
『ゲーミングPCとは?』記事内CPU解説部分

4)メモリ

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メモリは、起動中のソフトのプログラムやデータをいつでもすぐに使用できるように一時的に保存しておくパーツで、よく机の広さに例えられます。机が広いほうがたくさんの資料を広げられたり、何か作業をするにしても空間に余裕があるので作業が捗りますよね。

メモリ搭載量が大きくなるのは机が広くなるのにかなり似ています。ただし、机とは違って広すぎて遠くのものが届かないなどのデメリットはありませんのでご心配なく。

そのため、できればメモリもギリギリのスペックではなく、余裕があるほうが良いです。メモリに余裕がないと、VRを起動中に別のプログラムを起動していたり、長時間プレイしていると徐々に動きがスムーズでなくなったりする恐れがあります。VR自体は基本的に8GBあれば動作しますが、16GBあるといろいろな意味で快適になるでしょう。

また、メモリはVR以外のあらゆる作業において余裕がある方が良いパーツですので、ゲームや動画編集など、他の用途でもよくパソコンを使用する場合は特に多めに搭載するのをオススメします。

各メーカーのヘッドセットの特徴と推奨スペック

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ここまでVR用のパソコンに必要なスペックの概要をご紹介しましたが、実際には使用するヘッドセット(VRゴーグル)ごとに必要とされるPCスペックや推奨動作環境が異なります。

本記事では、VRゴーグルの主要メーカーであるVIVEとOculusの各製品ごとに、主な特徴とメーカー公表の推奨PCスペックをまとめました。(2022年4月調べ)

その前に、「Vive」と「Oculus Quest 2」の比較をしているサイトを紹介しておきます。その他さまざまな製品の比較データがありますので、どのゴーグルを購入するか検討中の方は製品選択の参考になると思います。
【HTC Vive vs Oculus Quest 2】
(https://versus.com/ja/htc-vive-vs-oculus-quest-2)

出典:『何でも比較してみよう』(versus.com)

VIVE

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VIVEには、「VIVE Flow」「VIVE Cosmos」「VIVE Focus」「VIVE Pro」と4つのシリーズがあります。
 

VIVE Flow

製品ページ(メーカーサイト)
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製品概要
価格(税込)
59,990円
特徴
軽量(189g)、コンパクト、折りたたみ式
視野角
最大100°
解像度
合計3.2k (2 x 2.1” LCD片目あたり1600 x 1600)
リフレッシュレート
75 Hz
推奨スペック
OS
Windows7 SP1 / Windows8.1 以降、Windows 10
CPU
Intel Core i5-4590 / AMD FX8350 以上
グラフィックボード
NVIDIA GeForce GTX1060 / AMD Radeon RX480 以上
メモリ
4GB 以上
 

VIVE Cosmos

製品ページ(メーカーサイト)
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製品概要
価格(税込)
63,810円〜109,000円
特徴
高解像度、セットアップが簡単、ベースステーション不要
視野角
最大110°
解像度
片目あたり1440 x 1700ピクセル(合計2880 x 1700ピクセル)
リフレッシュレート
90 Hz
推奨スペック
OS
Windows 10 / Windows 11
CPU
Intel Core i5-4590 / AMD FX8350 以上
グラフィックボード
NVIDIA GeForce GTX1060 / AMD Radeon RX480 以上
メモリ
8GB 以上
 

VIVE Pro

製品ページ(メーカーサイト)
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製品概要
価格(税込)
109,000円
特徴
高コントラスト、リアルなサウンド、
視野角
110度
解像度
片目あたり1440 x 1600ピクセル(合計2880 x 1600ピクセル)
リフレッシュレート
90 Hz
推奨スペック
OS
Windows8.1以降 / Windows10 / Windows11
CPU
Intel Core i5-4590 / AMD FX8350 以上
グラフィックボード
NVIDIA GeForce GTX1060 / AMD Radeon RX480 以上
メモリ
4GB RAM 以上
 

VIVE Pro2

製品ページ(メーカーサイト)
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製品概要
価格(税込)
103,400円〜178,990円
特徴
5K、広い視野、目が疲れにくい
視野角
最高 120°
解像度
片眼 2448 × 2448 ピクセル (両眼 4896 x 2448 ピクセル)
リフレッシュレート
90/120 Hz
推奨スペック
OS
Windows10 / Windows11
CPU
Intel Core i5-4590 / AMD Ryzen 1500 以上
グラフィックボード
NVIDIA GeForce GTX1060 / AMD Radeon RX480 以上
*フル解像度には、GeForce RTX20 Series (Turing) / AMD Radeon 5000 (Navi) ジェネレーションもしくはそれより新しいもの
メモリ
8GB RAM 以上
 

VIVE Focus 3

製品ページ(メーカーサイト)
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製品概要
価格(税込)
98,725円〜130,900円
特徴
5K、高精度なハンドトラッキング機能
視野角
最大120度
解像度
片眼 2448 x 2448 ピクセル(合計 4896 x 2448)
リフレッシュレート
90 Hz
推奨スペック
推奨スペックは不明でしたが製品仕様からするとVIVE Pro2と同等程度ではないでしょうか
 
シリーズごとの推奨スペックはVIVE公式サイトで確認することができます。

Meta Quest

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『Quest』は、Meta社(旧Facebook)の製品です。以前は(2021年中まで)は『Oculus』ブランドで販売されていましたが、現在はMetaの製品であることを全面に押し出すためにMetaブランドで販売されています。

メタバースを会社のアイデンティティするためのMetaへの社名変更と同様、VR製品もメタバースへの入り口としてそれだけ重視しているということでしょう。

現在(2022年4月)Meta社から公式販売されているHMD(VRゴーグル)は、最新製品である『Meta Quest 2』のみになります。

Meta Quest 2

製品ページ(メーカーサイト)
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製品概要
価格(税込)
128GB:37,180円
256GB:49,280円
特徴
スタンドアローン型(PC接続も可)、コスパ、ゲームやアプリが豊富
視野角
公表なし(初代のQuestが100度で同程度との評判)
解像度
片目当たり1832 x 1920
リフレッシュレート
60、72、90Hz / 120Hz(Oculus Linkのみ)
推奨スペック
OS
Windows10
CPU
Intel i5-4590/AMD Ryzen5 1500X 以上
グラフィックボード
NVIDIA GTX 1060 / AMD Radeon RX480 以上
メモリ
8GB以上

まとめ

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今回はVRヘッドセットとPCスペックについて紹介しました。

VR自体については、3Dグラフィック製品ですので最低限グラフィックボードは必要ですが、その他は特別高いスペックは必要ありません。

どのHMD(VRゴーグル)も要求スペックにそれほど大きな違いはありませんが、それよりも利用するゲームソフトやアプリによって必要なPCスペックが大きく異なりますので、
  • 自分が今後どのようなVRゲームやVRソフトを使いたいのか
  • VR以外でパソコンをどのように使うのか
  • どの程度スペックに余裕を持たせたいのか
等を想定してパソコンのスペックを検討する必要があるでしょう。
 

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